■BIM図面審査サンプルモデルの配付について

 国土交通省(建築BIM推進会議)は、2025年3月にBIM図面審査1の実施のための次の資料を公開し、2026年春の開始に向けた準備が現在も進められています。

 BIMライブラリ技術研究組合(BLCJ)は、建築BIM推進会議において部会2の役割を担っており、同会議に設置された審査タスクフォースの下、BIM図面審査の開始に向けた環境整備にも参画しています。
 このためBLCJでは、BIM図面審査を行おうとする設計者等が参照できる参考資料として、各種BIMソフトウェアに対応した形で次の資料を公開します。

  1. サンプルモデル(意匠、構造、設備)(ネイティブデータ及びIFCデータ)
  2. サンプルモデルより出力した確認申請図(PDF出力例)
  3. 参考テンプレート及び同説明書※2
  4. サンプルモデルに基づく「入出力基準適合申告書記入例」
  5. サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料
  6. ソフトウェアごとの用語読み替え表

※1 BIM 図面審査とは、BIM データから書き出された図書を活用した建築確認における申請及び審査の方法をいう。入出力基準に従い作成された BIM データから書き出された図書を活用することにより、図書の整合性確認を一部省略するほか、審査の参考として IFC データを活用することにより、建築確認のための申請・審査を効率的に行うことができる。(上記ガイドライン(案)より引用)
※2 Archicad版・Revit版の「参考テンプレートおよび同説明書」については、BIM GATE(https://bimgate.jp/column/2160/)でも公開されています。


■各資料の解説

クリックで各資料の説明を開きます。

1.サンプルモデル(BIMソフトネイティブファイル)

 「S造1000㎡事務所モデル」と「RC造3000㎡庁舎モデル」の2種類を配布しています。 このうちRC造3000㎡庁舎モデルは、国土交通省(官庁営繕部)から公開されている「営繕BIMモデル」に対してBLCJが一部修正を加えたものです。
 本サンプルモデルは、BIM図面審査を申請することが出来るBIMデータの例として作成したものです。このため、設計者が整合性確認の省略を求める項目についても「一例」として項目の一部を選択して作成しています。
 本サンプルモデルは、「設計BIMワークフローガイドライン」(建築設計三会)の「S3」レベルの一例です。また、BIM図面審査の理解を助けるための参考モデルですので、全ての法適合を満たすものではありません。

2.サンプルモデルより出力した確認申請図(PDF出力例)

 確認申請図は、各サンプルモデルのデータに内包されており、ダウンロードしたデータからも出力可能ですが、ここでは、参照し易いようにPDF出力したものも公開します。
 なお、本図は入出力基準に関連する図面のみ出力したもので、確認申請に必要な図面を全て揃えたものではありません。

3.参考テンプレート及び同説明書(PDF)

 本テンプレートは、入出力基準を満たしたBIMデータ作成(入力)及び図面等の表示(出力)が行えるよう、予め設定したBIMソフトウェア上の作業環境のサンプルです。設計者の支援ツールとして作成したもので、建築設計三会において作成された「参考テンプレート」を基に、建築設計三会と意見調整しながら、確認申請に関わる内容を補足しています。
 参考テンプレートには、次の特徴があります。

  1. BIMで確認申請図を作成する際の負担を軽減します。
  2. 整合性確認の省略を求めることができる項目について、BIMの基本機能を用いて入出力基準に従った入力をし易くすることができます。
  3. 個社のテンプレートを作成する際の設定の参考例となります。
4.入出力基準適合申告書(案)」記入例(PDF)

 建築BIM推進会議Webサイトに公開された「入出力基準適合申告書(案)」を用いた入力例を公開します。

5.サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料(PDF)

 本資料は、各サンプルモデルにおいて、整合性確認を省略できる項目に対してデータ作成をどのように行ったかを、その違いが分かるよう使用したBIMソフトごとにまとめたものです。

  • 入出力基準との対応がわかるようにまとめています。
  • サンプルモデルによっては、パラメータの値を入力せず、オブジェクト等により対象となるデータを作成しています。その場合は、該当する各欄に「※オブジェクト」のようにパラメータを利用していないことを※印で示しています。
  • BLCJ BIMオブジェクト標準Ver2.0のパラメータ名には、まだ一般公開されていないものが含まれています。
6.ソフトウェアごとの用語読み替え表(PDF)

 入出力基準は、建築BIMソフトウェアに依存しない一般的な用語としていますが、入出力基準の用語と各ソフトウェアにおける用語が異なる場合があるため、主として設計者の理解を助けるために作成したものです。


●配付中のファイル一覧
BIMソフトウェアS造1000㎡事務所モデルRC造3000㎡庁舎モデル
サンプルモデル参考テンプレートPDF出力例申告書記入例サンプルモデルPDF出力例申告書記入例
意匠Revit 2022
Archicad 26
Vectorworks 2024
GLOOBE 2025
参考IFC
構造Revit 2022
参考IFC
設備Revit 2022
Rebro
CADWe’ll T-fas/Linx
FILDER CEED
参考IFC

更新情報
日付更新対象ファイル更新内容
2024 8/7・【意匠】Revit版サンプルモデル①②(ネイティブ、PDF)・防火区画表現に関する注記を一部修正
2024 8/8・【意匠】Archicad版サンプルモデル(ネイティブ、PDF)・敷地境界線の注記を修正
・カーテンウォール庇の修正
2024 8/9・【意匠】設計者チェックリスト記入例
・【意匠】サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料
新規追加
2024 8/27・【意匠】Revit版サンプルモデル①②(ネイティブ、PDF)・不要なビュー、パス、不要な表の削除、断面図一部修正
・【意匠】Archicad版サンプルモデル(ネイティブ、PDF)・面積表の修正
・【設備】Revit版サンプルモデル①②③(ネイティブ)・リンクする意匠Revitファイル名を最新の内容に修正
・【設備】設計者チェックリスト記入例
・【設備】ソフトウェアごとの用語読み替え表(機械設備・電気設備)
新規追加
2024 8/29・【設備】Revit版サンプルモデル①②③
(ネイティブ)
・意匠Revitモデルの参照面などが設備図に表示されないように修正
2024 9/17・【意匠】ソフトウェアごとの用語読み替え表(意匠)新規追加
2024/9/19・【意匠】サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料・Vectorworks、GLOOBEの対応表を追加
2024/9/26・【意匠】Vectorworks版サンプルモデル
・【意匠】GLOOBE版サンプルモデル
・GLOOBE版 参考テンプレート
新規追加
2024/10/11・【意匠】Vectorworks版設計者チェックリスト
・【意匠】GLOOBE版設計者チェックリスト
新規追加
2025/1/9・GLOOBE版 参考テンプレート・テンプレート利用の手引きを一部修正
2025/1/23・Vectorworks版 参考テンプレート新規追加
2025/6/24
・【意匠】GLOOBE版サンプルモデル(ネイティブ、IFC、PDF)
・GLOOBE版参考テンプレート
・排煙告示1436号改正(2024年4月)対応他
2025/7/10・【意匠】【設備】BIM図面審査における入出力基準適合申告書の各サンプルモデルに基づく記入例・「設計者チェックリスト」を「BIM図面審査における入出力基準適合申告書(2025/5/22版)」に更新
2025/7/25・GLOOBE版参考テンプレート・テンプレート紹介マニュアルと利用の手引きを追加
2025/7/29・【設備】【構造】BIM図面審査における入出力基準適合申告書の各サンプルモデルに基づく記入例・【設備】一部表現を修正
・【構造】新規追加
2025/8/1新着・Revit版参考テンプレート
・Archicad版参考テンプレート
新規追加(BIM GATEにて公開済みのものと同一)
2025/8/15新着・RC造3000㎡庁舎モデル(意匠・構造・設備)を追加新規追加

■免責事項

 今回配布しているサンプルモデル(BIMデータ)、参考テンプレートの著作権は、原則として、BIMライブラリ技術研究組合と建築設計三会(公益社団法人日本建築士会連合会、公益社団法人日本建築家協会、・一般社団法人日本建築士事務所協会連合会)に帰属します。本データの利用にあたっては、実際に利用されるユーザーがカスタマイズしながらご利用ください。
 掲載中のデータは予告なく変更となる可能性があります。利用に当たっては、各ユーザーの自己責任として頂くことを前提とします。データを無断で再配布することはできません。本データに起因して利用者および第三者に損害が発生したとしても、当組合は一切責任を負いません。


■ダウンロード申請フォーム

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