■BIM図面審査サンプルモデルの配付について

 2025年のBIM図面審査に向け、国土交通省では「建築確認におけるBIM図面審査ガイドライン(素案)」「入出力基準・設計者チェックリスト(素案)」を建築BIM推進会議のホームページに公開し、意見照会を行います。
 その参考として、BIMライブラリ技術研究組合(BLCJ)では、意匠・構造・設備のサンプルモデル(対応ソフトウェア一覧)、IFC・PDF出力例、Vectorworks版およびGLOOBE版の意匠参考テンプレートを公開します。
 なお、同じく参考資料として、建築設計三会では、意匠参考テンプレート(Archicad、Revit)および同説明書をBIM GATEにて公開されておりますので、併せて参照ください。

※ BIM図面審査とは、同一のBIMモデルから作成された図面(PDF)にて、建築確認にかかる審査を行うものです。詳細については、本年7月18日に開催された第18回建築BIM環境整備部会の資料でご確認ください。
・第18回建築BIM環境整備部会リンクURL
 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000183.html


● サンプルモデル

 本サンプルモデルは、建築確認におけるBIM図面審査ガイドライン、入出力基準及び設計者チェックリストに沿って、BIM図面審査を申請することが出来るBIMデータとして作成したもので、設計者が整合性確認省略を求める項目を「一例」として選択し、作成したモデルです。なお、BIM図面審査ガイドラインに記載されている通り、入出力基準は、設計者が整合性確認省略を求める項目について適用するものであり、全ての案件で全項目の適用を求めるものではありません。このように、本サンプルモデルは、あくまでも一例であり、一様に設計者の入出力を縛るものではありません。
 本サンプルモデルは、「設計BIMワークフローガイドライン」(建築設計三会)の「S3」レベルのモデルです。なお、BIM図面審査の理解を助けるための参考モデルですので、全ての法適合を満たすものではありません。

● サンプルモデルより出力した確認申請図(PDF)

 確認申請図は、各サンプルモデルのデータに内包されていますが、参照し易いように、PDF出力したものも公開します。なお、本図は、入出力基準書に関連する図面を出力したものです。確認申請に必要な図面を全て揃えたものではありませんので留意ください。その他、注意事項・免責事項はサンプルモデルと共通になります。

● 参考テンプレート(BIM GATEで配付

 参考テンプレートは、BIMライブラリ技術研究組合に設置されたタスクグループが、建築設計三会「参考テンプレート」を基に、建築設計三会と意見調整しながら、確認申請に関わる内容を補足することにより作成されたものです。設計者の支援ツールである参考テンプレートは、次の特徴があります。

  1. BIMでBIM確認申請図を作成する際の負担を軽減します。
    • 区画の使い分けや排煙区画の色塗り等、自社のテンプレートを持っていない事務所、BIMを使い始めた事務所でも、比較的容易にBIM確認申請図を作成することが出来ます。
  2. 図面整合性に関わる部分について、BIMの基本機能を用いて入出力基準書に従った入力をし易くすることができます。
    • BIMの「形状」機能に沿った入力を容易にする代表的なビューの設定を用意。
    • BIMの「表記」機能に沿った入力を容易にする確認申請図に用いるタグを用意。
    • BIMの「計算」機能に沿った入力を容易にする面積表を予め用意。
  3. 個社のテンプレートを作成する際の設定の参考例となります。
    • パラメータ、凡例表現等

 なお、参考テンプレートは設計者向けの支援ツールであり、一様に設計者の入力方法や表現方法を縛るものではありません。

●サンプルモデルに基づく「設計者チェックリスト記入例」

 建築BIM推進会議HPに公開された「入出力技術書・設計者チェックリスト(素案)」を用い、サンプルモデルに基づいた入力例を公開します。
 上述の通り、サンプルモデルはあくまでも一例であり、本チェックリストは記入の一例になります。一様に設計者の入出力を縛るものではありません。

●サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料

(本資料は、主に、BIMを実際に操作する技術者に補足説明するものです。)
 本資料はBIM図面審査に関わるパラメータを、ソフト間の相違も分かるように一つの表でまとめたものです。

  • 入出力基準との対応がわかるようにまとめています。
  • 今回の整合する明示事項によっては、パラメータを利用せず、オブジェクト等を利用しているものもあります。その場合は、オブジェクトカテゴリやパラメータ名に”※オブジェクト”のようにパラメータ名ではないことを※印で示しています。
  • BLCJ BIMオブジェクト標準Ver2.0欄のパラメータの一部は、まだ一般公開されていないものが含まれています。
  • ここに複数のパラメータを示しているように、サンプルモデルのパラメータは、あくまで一例であり、一様に設計者の利用するパラメータを縛るものではありません。
  • VectorWorks版、Gloobe版 の対応表の追記・改訂を行いました。(2024/9/19)
●ソフトウェアごとの用語読み替え表

 入出力基準・設計者チェックリストは、建築BIMソフトウェアに依存しない一般的な用語で記載されていますが、実際に入出力基準を適用する際には、各ソフトウェアの固有な用語で記載された説明書があると理解し易くなります。入出力基準・設計者チェックリストの順に従って、各ソフトウェアの固有な用語を一覧にした表を公開します。なお、本表はあくまで参考であり、一様に設計者の入力方法や表現方法を縛るものではありません。

● 対応BIMソフトウェア

以下に示すBIMソフトウェアとバージョンに対応したモデルがダウンロードできます。

更新情報
日付更新対象ファイル更新内容
2024 8/7・【意匠】Revit版サンプルモデル①②(ネイティブ、PDF)・防火区画表現に関する注記を一部修正
2024 8/8・【意匠】Archicad版サンプルモデル(ネイティブ、PDF)・敷地境界線の注記を修正
・カーテンウォール庇の修正
2024 8/9・【意匠】設計者チェックリスト記入例
・【意匠】サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料
新規追加
2024 8/27・【意匠】Revit版サンプルモデル①②(ネイティブ、PDF)・不要なビュー、パス、不要な表の削除、断面図一部修正
・【意匠】Archicad版サンプルモデル(ネイティブ、PDF)・面積表の修正
・【設備】Revit版サンプルモデル①②③(ネイティブ)・リンクする意匠Revitファイル名を最新の内容に修正
・【設備】設計者チェックリスト記入例
・【設備】ソフトウェアごとの用語読み替え表(機械設備・電気設備)
新規追加
2024 8/29・【設備】Revit版サンプルモデル①②③
(ネイティブ)
・意匠Revitモデルの参照面などが設備図に表示されないように修正
2024 9/17・【意匠】ソフトウェアごとの用語読み替え表(意匠)新規追加
2024/9/19・【意匠】サンプルモデルパラメータに関する補足説明資料・Vectorworks、GLOOBEの対応表を追加
2024/9/26・【意匠】Vectorworksサンプルモデル
・【意匠】GLOOBEサンプルモデル
・GLOOBE図面審査用テンプレート
新規追加
2024/10/11新着・【意匠】Vectorworks版設計者チェックリスト
・【意匠】GLOOBE版設計者チェックリスト
新規追加

■免責事項

 本BIMデータの著作権は、原則として、BIMライブラリ技術研究組合と建築設計三会に帰属します。本データの利用にあたっては、実際に利用されるユーザーがカスタマイズしながらご利用ください。
 掲載中のデータは予告なく変更となる可能性があります。利用に当たっては、各ユーザーの自己責任として頂くことを前提とします。データを無断で再配布することはできません。本BIMデータに起因して利用者および第三者に損害が発生したとしても、当組合は一切責任を負いません。


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